FXは借金を負う可能性あり！4つの対策で安全にトレードをしよう！

まずFXには株と違って、ロスカット制度というものがあるんだ。

ロスカット制度とは一定以上の損失が出た時に、トレーダーと業者が多額の借金を負わないように、自動的に損切りをする制度のこと。

ロスカット制度があることで、預けた資産を全額失わずに済むことができるんだ。

いわゆる安全装置みたいなやつだね。

だけどもロスカットが、100％行われるかと言われればそうではない。

ロスカットが間に合わない時は預けた資産を全て失い、借金をしてしまう可能性もあるんだ。

FXで借金をしてしまう4つのパターン

「FXはロスカットがあるから安全に取引ができる」

これは正解でもあり、間違いでもあるんだ。

具体的にロスカットが間に合わず、借金をしてしまうパターンは以下の通り。

最後の「軍資金作りのため、自分で借金をしたとき」はロスカットとは関係ないけど、実際に借金をしてまでFXをやる人はいるからね。

順番に説明していくよ。

相場が急激に動いたとき

ロスカットは人間ではなく、業者のシステムが自動的に行っているんだ。

相場が急激に動くことはなかなかないんだけど、世界規模レベルの大きな事件があったときは急激に動くことがあるんだ。

例えば東日本大震災が起きた直後は、1995年以来で一番安い円安になったんだ。(79円付近)

そこからさらに相場は動いて、最終的には史上最安値の76円25銭にまでになったよ。

また100年に1度の大暴落と言われたリーマンショックや、大量の「ユーロ買いスイスフラン売り」が行われたスイスフラン暴落でも、相場は急激に動いて、ロスカットが間に合わず、多くの損害を出したトレーダーが続出したと言われているよ。

さらにスイスフラン暴落時は、急激な動きに一時取引が中止に。

恐ろしいのが、あまりに急激な動きに次に値が付いたときには、すでにロスカットラインが下回っている状態だったということ(汗)

「やばいやばい」と知りつつ、ロスカットされるはずがされないという最悪なことが起こってしまったんだ。

もはやこういうのは、不意の交通事故と同じようなものだと思う。

それを頭に入れて、FXはやったほうがいいと思うな。

取引市場が休みの土日に相場が動いたとき

FXは平日だと24時間取引ができるんだけど、土日は主要な取引市場が閉まってしまうから取引ができないんだ。

ただ海外では取引が可能になっているから、その間にも相場が動いているんだよね。

だから金曜日の最終的な値と月曜日の最初の値では、大きく値が違っていることがあるんだ。(窓明けと言う)

通常はさっき書いた通り、世界規模レベルの大きな事件でもない限り、急激に相場が動くことはない。

だけど、取引市場が休みの日に大きな事件が起こったら。

月曜日に取引を開始した時点で、すでにロスカットラインを下回っていることもあり得るんだ。

もうすでに勝負する前に負けが決まっている状態(泣)

ただこれはまだ防ぎようがあって、土日をまたいでポジションを持たないことで解決することができるよ。

もし土日でポジションを持ち越す場合は、こういうことも起こりえる可能性があることを知っておこう。

システムトラブルが起きたとき

ネットを使ってトレードをしている関係上、可能性として一番低いけどシステムトラブルが起こることもある。

トレードができない間に、激しく相場が動いたときは、大きな損失が出てしまうことも。

逆に儲けるチャンスを逃がしてしまうこともありえる。

リスク分散という意味でも、利用する業者は1つではなく、2つ、3つと複数持っておくことが大切なんだ。

ただこう書くと「システムトラブルは業者の責任だから保証してくれるのでは？」と思った人もいるかもしれない。

結論から言うと、これはケースバイケース。

過去に実際に18秒間トレードができなくなったことで損失が出てしまい、裁判を起こした事例があったんだけど。

インターネットを通じた外国為替証拠金（FX）取引で、約定が遅れたことで損害を被ったとして、茨城県の男性が松井証券に約1400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は16日、約200万円の支払いを命じた。

問題となったのは、損失が無制限に拡大するのを防ぐため、あらかじめ設定した為替レートになった場合に強制決済される「ロスカット」と呼ばれる仕組み。原告側は設定レートに達してから実際のロスカット約定までに約18秒経過し、その間の相場変動で損失が生じたと主張していた。

戸田久裁判長は「ロスカットまでに一定のタイムラグが生じることは契約上想定されているが、10秒を超えれば合理的範囲内とはいえない」と指摘。タイムラグを抑えるシステムを整備する義務に違反したとして、証券会社側に債務不履行があったと結論付けた。

(引用元　日本経済新聞)

この人が実際にどれくらい損失したかは不明だけど、約1400万円の賠償を求めているから、これに近い金額なんじゃないかな。

ただ実際に支払われたのは、約200万円。

裁判長は「10秒を超えれば合理的範囲とは言えない」と言っているから、男性は裁判に勝ったようにも見えるけど。

ただ逆に言えば、10秒以下だったら合理的範囲となって、男性は裁判に負けていたわけだよね。

また、ある弁護士の意見だと

一般的に、相場の急激な変動時にロスカットが間に合わないことはあり得ます。

それが証券会社の提供するシステムの問題であって、規約違反といえるなら、請求できる可能性はありますが、通常は規約で証券会社側が責任を負わないようになっているものと考えられます。

だいぶ微妙というか、にごしている感じ(汗)

覚えておいてほしいのは「ロスカットが間に合わないことはあり得る」と裁判官も弁護士も言っていること。

そしてシステムトラブルが起きたからと言って100％保証が受けられるわけではないということ。

そう、FXってなかなかシビアな世界なんだよね。

軍資金作りのため、自分で借金をしたとき

ロスカットとは関係ないけど、自分で借金をしてまでFXをやる猛者は実際にいる(笑)

また実際に借金返済のために、FXを始める人も。

FXで借金1000万円返済を目指すブログ

読んでみたけどが、かなりリアル(汗)

結論を言うと、借金がある状態でFXを始めるかどうかは人それぞれだと思うけど、僕はオススメできない。

ある程度資金に余裕がないと欲が出てきてしまい、損切りできなかったり、利確できないことがあるからね。

そのへんのテクニックやメンタルが完璧ならいいと思うけど。

借金がある人は、始めるのにお金がほぼかからないアフィリエイトのほうが良いと思う。

アフィリエイトはドメイン更新代とサーバー代で、月に1000円～2000円もあれば始められるからね。

FXで借金をしないための4つの対策

さっき書いたことは、ほぼ防ぎようがない事故のようなもの。

だけど、普段のトレードで借金をしてしまうほど損失が出てしまうこともあるんだ。

今回は借金を出さないために、普段からできる4つの対策方法を書いていくよ。

具体的な対策方法は以下の通り。

メジャー通貨のみでトレードをする

FXはマイナー通貨ほど、動きも活発なんだ。

マイナー通貨は取引に参加している人が少ないから、売りたいときに売れない、買いたいときに買えないといったことも起こりがち。

さらにその国にとって、悪影響になるニュースが出ると、ただえさえ少ない取引参加者が一気に売りに走るから、相場が急激に動くこともメジャー通貨に比べて起こりやすくなるんだ。

マイナー通貨は、高金利であるものが多いというメリットもあるけど、こういったリスクがあることも考えると、メジャー通貨でトレードをすることをオススメするよ。

ちなみにマイナー通貨の種類は主に以下の通り。

またメジャー通貨は主に以下の通りだよ。

メジャー通貨のメリットは、マイナー通貨とは逆で取引参加者が多いから、売りたい時に売れて、買いたいときに買えること。

相場も安定しやすいから、オススメだよ。

予想できないイベント時にはポジションを持たない

予想できないイベント時とは、アメリカの大統領選挙やイギリスがEU離脱を宣言したときなど。

こういったときは相場が大きく動くから、ベテラントレーダーは「一番の稼ぎ時」と言っている人もいる。

だけど、普段とは違う動きをする相場で安定的に利益を出すのは至難の業。

多くの人は利益どころか、大きな損失を出しているのが現状なんだ。

FXは勝ち負けを繰り返して、最終的にトータルで利益を確保する取引。

こういうイベント時はギャンブル性も高くなるから、慣れないうちに参加するのはオススメできないよ。

ちなみに僕は過去にスロプロをしていたんだけど、勝てないギャンブルが大嫌いなんだ。

スロプロというとギャンブルが大好きなイメージがあるとかもしれないけど、全然そんなことはない(笑)

あくまでお金稼ぎのために、ドライにやっていただけなんだ。

それはFXも同じ。

ギャンブルでないトレードをするためには、不確定要素が高いイベント時には、ポジションは持たないほうがいいと思っているよ。

レバレッジを低くする

レバレッジを高くすれば、利確時の利益は高くなるけど、損切り時の損失も高くなる。

株に比べると安全だけどハイリスク、ハイリターンだと言えるよね。

ただFX初心者の場合はいきなり、レバレッジを高くするんじゃなくて、低めにしておくほうが安全。

目安としては1倍～3倍までにしておくのをオススメするよ。

そうすれば大きな損失が出てしまったとき、借金するほど痛手を負うことはなくなるからね。

逆指値注文を利用する

逆指値注文とは指定した値より高くなったら買い、安くなったら売ることができる注文方法のこと。

これをすることで、相場に張り付いてなくても自動的に売買ができるようになるよ。

ロスカットよりも上のラインで損切りすることができるから、大きな損失がでることもなく安心。

いわゆる自分で設定できる安全装置みたいなもの。

常に相場を見ることができないサラリーマンには、絶対に必要な方法だと思っているよ。

メンタルに左右されず、強制的に損切りがされるのもメリットじゃないかな。

まとめ

通常はFXで借金を負うまで損失がでることはないよ。

ただ正解規模レベルの事件が起きたときに、相場が急激に動いてロスカットが間に合わず、大きな損失が出てしまう可能性はある。

これは事故のようなもので、なかなか防ぐことはできないんだけど、以下のことで対策が可能だよ。

また最悪FXで借金をしてしまっても、自己破産手続きをして免責許可が下れば借金をゼロにすることができる。

FXで作った借金1080円を自己破産で0円にした事例

ただ100％とは言い切れないし、自己破産をすると車や家、最悪家族も失うことになりかねないよね。

そもそも借金をするほどのハイリスクな手法はただのギャンブル。

仮に大きな利益を出せたとしても、それは一時的で安定的にFXで収益を出すのは無理だと思う。

いずれ借金が膨らみ退場するのがオチだと思う。

少なくとも僕はギャンブルが嫌いだから絶対にやらない。

繰り返しになるけど、FXはトータルでプラスにするという考え方が大切。

その為には安定的なトレードを、コツコツを積み上げていくことが重要だよ。

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